カルトナージュと民芸運動
2015年 04月 19日
昨日は、カルトナージュでトレイづくりの体験講座でした。
そもそもカルトナージュとは、組み立てた厚紙に美しい布を貼って作る、フランス生まれの手工芸品のことだとか。
フランス語で厚紙のことを「カルトン」といい、18世紀の中頃、南フランスの田舎町で蚕のまゆを輸送するための器として作られたものがはじまりと言われているようです(諸説あるようですが、、)
その美しさから19世紀にはフランス各地に広がり、特に上流階級の女性を中心にデザインの美しさを競うようになったのだとか。
厚紙を箱型に組み立てて好きな布を貼っていきます。
用意するのは、厚紙と布のほか、ボンドやカッター、刷毛などで、専用に準備しなくてはいけない道具もありません。
また厚紙から箱を組み立てるのではなく、既製の紙箱に好きな布を貼っていく「カルトナージュ風」のクラフトを楽しむ人も増えているようです。
そしてカルトナージュのいちばんの楽しみは、どうも布選びにあるようです。好きな柄の布を選んだり、複数の布の組み合わせを楽しんだり……。
大阪梅田の阪急百貨店で、先日あった『フランス展』には、受講生の方は、もちろん仲村先生もおいでになったそうですが、その中のお話で、カルトナージュで作られたスツールのお話に、マリーアントワネットの名前が何度か出ていました。
で、ちょっと調べましたら、『マリーアントワネット』という名前の生地があるそうですね。
1908年に創業したフランスの老舗ブランド「THEVENON」には、「マリーアントワネット」と名付けられた生地があるそうです。
さて、仲村先生が選んでくださる生地もいつも素敵です。
小鳥や、花柄、フランスの生活風景や、モチーフ、街並みなどを描いた柄など。
バラの優しいピンクの絵柄と織が特徴のお生地を選ばれた受講生様、
パリの街を歩いているような風景やモチーフがちりばめられたシックなお生地を選ばれた受講生様、
とても素敵な作品でした。またそれぞれに合ったタッセルも先生がつけてくださいました。
カルトナージュ発祥のフランスでは、今国を挙げてカルトナージュの復興に力を入れているとのお話を仲村先生から伺って、
日本でいえばなんだろうなあと思ったものの、その時は気づかなかったのですが、
インテリアクラフト、日常使いのモノに美しさを、という観点から言えば、
『日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出す』、柳宗悦らが起こした『民芸運動』と同じかなと思いました。
日常生活が潤う、気持ちが潤う。
名もなき職人の方々の手作りを生活に取り入れる、伝統工芸が代々継承され、モノもそこにかかわった人たちの心も継承されていく、手作りの良さを感じます。
それに、実際作っているときは、時間が過ぎるのも忘れ、没頭できます。
楽しい時間を、先生、初め受講生の皆様、ありがとうございました。
Art&Culture iSalon
大和高田市高砂町4-7中川ビル1階
TEL:0745-24-5158
営業時間;午前11時~午後6時
定休日;月曜日、火曜日
☆素敵な生地やタッセルなどを販売しているフランス生地の専門店のお店のHPを見つけましたので、ご紹介。
フランス生地専門店、オレーユさん。
http://www.aureille-france.com/?mode=cate&cbid=1257461&csid=0&sort=n
そもそもカルトナージュとは、組み立てた厚紙に美しい布を貼って作る、フランス生まれの手工芸品のことだとか。
フランス語で厚紙のことを「カルトン」といい、18世紀の中頃、南フランスの田舎町で蚕のまゆを輸送するための器として作られたものがはじまりと言われているようです(諸説あるようですが、、)
その美しさから19世紀にはフランス各地に広がり、特に上流階級の女性を中心にデザインの美しさを競うようになったのだとか。
厚紙を箱型に組み立てて好きな布を貼っていきます。
用意するのは、厚紙と布のほか、ボンドやカッター、刷毛などで、専用に準備しなくてはいけない道具もありません。
また厚紙から箱を組み立てるのではなく、既製の紙箱に好きな布を貼っていく「カルトナージュ風」のクラフトを楽しむ人も増えているようです。
そしてカルトナージュのいちばんの楽しみは、どうも布選びにあるようです。好きな柄の布を選んだり、複数の布の組み合わせを楽しんだり……。
大阪梅田の阪急百貨店で、先日あった『フランス展』には、受講生の方は、もちろん仲村先生もおいでになったそうですが、その中のお話で、カルトナージュで作られたスツールのお話に、マリーアントワネットの名前が何度か出ていました。
で、ちょっと調べましたら、『マリーアントワネット』という名前の生地があるそうですね。
1908年に創業したフランスの老舗ブランド「THEVENON」には、「マリーアントワネット」と名付けられた生地があるそうです。
さて、仲村先生が選んでくださる生地もいつも素敵です。
小鳥や、花柄、フランスの生活風景や、モチーフ、街並みなどを描いた柄など。
バラの優しいピンクの絵柄と織が特徴のお生地を選ばれた受講生様、
パリの街を歩いているような風景やモチーフがちりばめられたシックなお生地を選ばれた受講生様、
とても素敵な作品でした。またそれぞれに合ったタッセルも先生がつけてくださいました。
カルトナージュ発祥のフランスでは、今国を挙げてカルトナージュの復興に力を入れているとのお話を仲村先生から伺って、
日本でいえばなんだろうなあと思ったものの、その時は気づかなかったのですが、
インテリアクラフト、日常使いのモノに美しさを、という観点から言えば、
『日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出す』、柳宗悦らが起こした『民芸運動』と同じかなと思いました。
日常生活が潤う、気持ちが潤う。
名もなき職人の方々の手作りを生活に取り入れる、伝統工芸が代々継承され、モノもそこにかかわった人たちの心も継承されていく、手作りの良さを感じます。
それに、実際作っているときは、時間が過ぎるのも忘れ、没頭できます。
楽しい時間を、先生、初め受講生の皆様、ありがとうございました。
Art&Culture iSalon
大和高田市高砂町4-7中川ビル1階
TEL:0745-24-5158
営業時間;午前11時~午後6時
定休日;月曜日、火曜日
☆素敵な生地やタッセルなどを販売しているフランス生地の専門店のお店のHPを見つけましたので、ご紹介。
フランス生地専門店、オレーユさん。
http://www.aureille-france.com/?mode=cate&cbid=1257461&csid=0&sort=n
by isalon-k | 2015-04-19 11:40